【将棋ウォーズ】初段昇段に壁、棋力レーダーチャートをみてみる
2017年3月末までに初段になるべく、雨の日も風の日も将棋ウォーズに勤しんでいるわけだが、達成率がなかなか上がらない。1月も過ぎ去ろうとしているので、現時点の将棋ウォーズのレーダーチャートを記録しておこうと思う。
1級 達成率 18%
922勝798敗(.536)
達成率が伸びない。とはいえ、一時期は達成率10%未満で低空飛行をしていたことを考えると、達成率20%近くになって降級の危機を脱したことは良しとしよう。
さてレーダーチャートである。
守備力(2.9)はなかなかいいが、攻撃力(1.7)は低い。戦術力(1.2)に至ってはひどい有様だ。
しかし、今の自分の戦術は2通りしかないから仕方ないのかもしれない。相手が居飛車の場合は自分も居飛車で矢倉棒銀、相手が振り飛車できた場合は自分は居飛車で4六銀左戦法、つまり
自分先手後手 | 相手戦法 | 自分が選択する戦法 |
---|---|---|
どちらでも | 居飛車 | 居飛車(矢倉棒銀) |
どちらでも | 振り飛車 | 居飛車(4六銀左戦法) |
の2通りしかないので、戦術力が低いと見なされているのだろう。
という点が反省点だ。
ちょうど2017年は新しい戦法に取り組もうと思っていた。これらの反省点をいかして、振り飛車にチャレンジしようと思う。振り飛車を学ぶとき、初学者は攻守のバランスが良い四間飛車を学ぶのが良いとされているようだ。実際、将棋ウォーズでも四間飛車を指す相手は多い。
しかし、四間飛車を指す人が多いということは逆に言えば四間飛車の狙いや対策にも慣れている相手が多いということである。将棋ウォーズの級位者は自分も含めて三間飛車の狙いや対策について十分ではないのではないか? その仮説が正しければ、級位者と戦うときに三間飛車で立ち向かうことは大きな利点になる。
そんなわけで、まずは三間飛車の定跡を学び、自分が先手の時には三間飛車でいこうと思う。
自分先後 | 相手戦法 | 自分戦法 |
---|---|---|
先 | 何でも | 三間飛車 |
後 | 居飛車 | 居飛車(矢倉棒銀) |
後 | 振り飛車 | 4六銀左戦法 |
思えば、将棋ウォーズ1級昇級のときにも壁はあった。
kurakuen.hatenablog.com
粘り強く初段を目指していこう。
【将棋x映画】『聖の青春』ロケ地巡り、「更科食堂」番外編、「OK壱番街」
映画『聖の青春』のロケ地巡りで関西将棋会館近くの「更科食堂」を訪れたことは前回書いた。「更科食堂」は大阪・福島駅ほど近くのガード下にある。そして「更科食堂」の入るフロアは「OK壱番街」というらしいのだが、何だか昭和の香りがぷんぷん匂ってきそうなお店が軒を連ねている。
そのフロア図を見てみよう。「更科食堂」は上段の右から2番目だ。
よく見ると、焼き鳥・鳥料理のお店が3軒もある。3軒あって飲まぬことなしだ(「三桂あって詰まぬことなし」にかけてみた…)。上段右3に「とり藤」、上段左2に「正や」、下段右1に「りときや」、うん?「りときや?」まさか、焼き鳥を反対から読んだものを店の名前にしてしまったのだろうか。だとしたら大胆過ぎる…ふぐ料理店の店名が「ぐふ」になっているようなものだ。
もし、大阪・福島のそばで働くことがあるようだったら、ぜひ帰りに一杯ひっかけたいお店たちだ。焼き鳥で軽く一杯、更科で焼き魚定食、お腹一杯になったところで、スナックかおり(下段左2)で一曲(カラオケ施設があるかどうかは未確認)という流れが定跡になるだろう。しかし、よくよく見ると下段左3の「多呼おどり」っていうお店も気になって仕方がない。何のお店だ、ディープすぎる。
そんな大阪・福島の「OK壱番街」を、今晩も酔客たちが練り歩いているのだろう。
【将棋x映画】『聖の青春』のロケ地、「更科食堂」にいってきた
もう2カ月近く前になってしまったが、村山聖がよく訪れた、関西将棋会館のそばにある「更科食堂」にいってきた。『聖の青春』のロケ地巡り第一弾である(いまのところ第一弾のみだが、そのうち関西将棋会館にも足を踏み入れたい)。
ところで、2016年11月に放映された『にっぽん紀行 29歳で逝ったあなたへ~東出昌大 伝説の棋士を巡る旅~』というNHKのドキュメンタリー番組で、『聖の青春』で村山のライバルだった羽生善治役を演じる東出昌大が出演した。その番組の中で東出はこの「更科食堂」を訪れたのである。そして東出は一番奥のテーブルの壁側の席に通された。
そして今回、私も「更科食堂」の一番奥のテーブルの壁側の席に通された。 村山聖がよく座った、そして羽生善治役の東出昌大が番組で座った、「更科食堂」の一番奥のテーブルの壁側の席に通されて私も座ったのである(だから何だ、と言われそうであるが)。
メニューはたくさんあって迷うところだ。村山聖はよく焼き魚定食を食べていたというから、さば塩焼き定食を頼むのが本筋なのかもしれない。しかし、この後、私は大阪梅田に戻り、関西人のソウルフードと噂される「インディアンカレー」の大玉(大盛り、玉子付き)を食べる予定だった。そこで、ごはんは頼まずに、単品の「いわしフライ」「もやしの玉子とじ?」と、あとは瓶ビールという大駒を繰り出して更科食堂を攻めたのである。
普通においしい。よくある定食屋の雰囲気ではあるが、どことなく心落ち着くお店であった。村山聖がよく訪れた、というのも少しだけ分かるような気がした。
次にいくときは焼き魚定食を食べてみよう。
【将棋x手筋】香の田楽指しと大間産クロマグロ
将棋は、駒得をしながら進められるに越したことはないゲームだ。なので、飛香交換あるいは角香交換ができる香車の田楽指しが決まったときにはかなり爽快感がある。
新年早々、香車の田楽指しが決まらないかなー、と将棋ウォーズの合間にネットニュースをみていたところ、次のようなニュースがあった。
<大間マグロ>尻尾側に針掛かり…連続最高値 | 河北新報オンラインニュース
これによると、5日に築地市場で初競りがあり、青森県大間産クロマグロ(212キロ)が7420万円の最高値で競り落とされたとのこと。釣り上げた漁師は、その売り上げ(の一部)でなんと
趣味のメダカを買う予定
だそうだ。
マグロを釣ってメダカを買うとは、マグロ・メダカ交換ということで大きな「駒損」ではあるが、ほほえましいニュースであった。
将棋はストイックに駒得を目指し、人生は「駒損してもかまわない」という気構えを持ちたいものである。
2017年の目標「二段になる」
2016年の目標「初段になる」は達成できなかった。12月31日朝時点の将棋ウォーズの1級達成率は20.4%。初段は遠かった。なぜ初段になれなかったのかを考えると、やはり、
- 定跡の勉強不足
- 実戦の復習不足
となるだろう。
というわけで新年あらためて、2017年の目標はずばり、
「二段になる」
だ。春までに初段になるぞ~。
近所の神社に初詣にいってきた。おみくじをひいたら幸先よく「大吉」。おみくじのなかに歌がのっていた。
さくらばな のどかににおう 春の野に
蝶もきてまう そでのうえかな
2017年、蝶のように舞い蜂のように刺す将棋を指したいものです。
今年もよろしくお願いします。
【将棋x海外】シンカモン、ホーチミン
ホーチミンの道路はバイクで溢れかえっていた。街中のどこにいってもバイクで溢れかえっているのだ。
まるで面の半分が香車で埋め尽くされた将棋盤のように、とても違和感がある。
と思ったら、平気で歩道にも乗り上げてくる。まっすぐ進む香車だと思ったら、桂馬だったんかい!とツッコミを入れたくなる。
さて、
クボタの新ブランドパートナーに長澤まさみさんを起用!
バックパッカーに扮して自身初のベトナム一人旅へ!?
新TV‐CM「壁があるだから行く ベトナムトラクタ」篇
2017年1月1日(日)からオンエア開始ークボタのプレスリリース(毎日新聞などのサイト)から引用
というニュースがあった。そのCMの撮影場所がホーチミン(の「ホックモン市場」?)だそうだ。
新TV‐CM「壁があるだから行く ベトナムトラクタ」篇
2017年1月1日(日)からオンエア開始
ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/select/biz/pressrelease/archive/2016/12/28/kdpr201612277508.html#csidx62c01bfa9d118d6b7e6e3d92d2b6f4a
Copyright 毎日新聞
バックパッカーに扮して自身初のベトナム一人旅へ!?
新TV‐CM「壁があるだから行く ベトナムトラクタ」篇
2017年1月1日(日)からオンエア開始
ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/select/biz/pressrelease/archive/2016/12/28/kdpr201612277508.html#csidx62c01bfa9d118d6b7e6e3d92d2b6f4a
Copyright 毎日新聞
物語は長澤さんが、最初の旅行先として、ベトナムを訪問するところからスタートします。おいしいフォーを食べにお店へ向かうと、近くにいた現地の人たちに突然「日本人か?」「クボタにヨロシク!」と、満面の笑みで声を掛けられる長澤さん。
「クボタにヨロシク!」の部分は「シンカモン、クボタ」と言っているらしい。そこでベトナム滞在歴4日の私が、そのベトナム語を解説しよう。まず「カモン」は「ありがとう」の意味だ。「シン」は頭につけて丁寧にする意味がある。つまり「シンカモン」は「ありがとうございます」というような意味だ。それが転じて「よろしくお願いします」という意味になったのだろう(自身の会社に「クボタ、ありがとう」というのも憚られるのかもしれない)。
というわけで、ベトナム旅行にいく方は、つぎの言葉を覚えてからいくといいだろう。
- シンカモン(ありがとう)
- シンチャオ(おはよう、こんにちは、こんばんは)
- シンローイ(すみません、ごめんなさい)
CMではクボタのコミュニケーションスローガンも流れる。
「壁がある。だから、行く。クボタ」
わたしのコミュニケーションスローガンも決まった。
「初段の壁がある。だから、やる。将棋ウォーズ」
【将棋x海外】ホーチミンの夏
2016年夏、ローマでもなくミラノでもなくベネチアでもない、ベトナムのホーチミン市に旅行に行ったのだった。
ホーチミンの夏の空気は東京のそれよりも格段に蒸し暑く、皮膚の内側に浸み込んでくるような独特の暑さだった。滞在したホテルから街の中心部に歩いていくと、バイクの台数がこれでもかと増えてきて、交差点ではバイクの流れが止むことがなく横断歩道を歩いて渡ることもできない。前夜にガイドから言われた「道路を渡るときはバイクを気にせずにゆっくり歩けば大丈夫ダヨ」というセリフを思い出していた。しかし、ぜんぜん大丈夫じゃない。足を前に進めようものなら、行き交うバイクとぶつかるだろう。
ローマでオードリー・ヘップバーンの乗るスクーターにぶつかるのだったらまだいい。ぶつかって怪我をして、オードリー・ヘップバーンにこう言われるのだ、「病院まで送っていくわ」。そして、グレゴリー・ペックばりに、優雅に二人乗りをしていく。
現実の世界では、夏にホーチミンの街中を散策するのは暑すぎて優雅からほど遠いのだが、それでも知らない土地を歩けば発見というものがある。
目抜き通りのドンコイ通りから、ベンタイン市場へと向かう途中、トンタットティエップ通りだっただろうか、通りを歩いていると、大人が向かい合って座り込んで何かしていた。
どこかで見たことがあるような、ないような、、、あれは何だ?
将棋だ! 正しくは「棋将(コー・トゥオン、あるいはカートン)」と呼ばれるベトナム将棋のようだ。表記が「将棋」と逆さまじゃないか。どことなく縁を感じる。
ビジネスマン風の人たちも昼休みにやっている。それ、お店のテーブルですよね!?
少し離れたところでもやっている。どれどれ、東京将棋会館道場で1級、将棋ウォーズでも1級を低空飛行している私が形勢を判断して差し上げますよ。飛行技術としては低空飛行を続けるのはすごく難しいことだ、ということだけ覚えておいてくださいね。
うーん、ええ、形勢はまったく分かりません。盤に描かれている斜めの線って何ですか??? それよりその将棋盤、渋すぎですから。弾力のある指し味、淡黄色の色つや、きめ細かく美しい木目、優れた耐久性という高級将棋盤の条件をすべて兼ね備えているといってもいいですよ、それ。
棋将(コー・トゥオン)のルールはともかく、道端で気軽に将棋が指せる文化、雰囲気っていいもんだ。日本でも昔は縁側で将棋していた人たちも多いのだろうが、最近は見かけなくなったかな(そもそも縁側があまりない…)。日本でも(表参道や白金は無理でも、まずは浅草のホッピー通りあたりから)街角で将棋が指せる雰囲気を作れたら、と感じたホーチミンの夏だった。