歩ぞろいの手駒たち

手持ちの資源で日々やっていく。将棋ウォーズは初段。目指せアマ二段!

【香独のグルメ】将棋ウォーズ1級がゆく、一人将棋めし

本当の孤独とは集団の中で感じるものである。

人間将棋というものがある。人間が甲冑を身にまとって将棋の駒の代わりをする将棋。毎年4月、天童市舞鶴山にある広場で、プロ棋士が対局するイベントが開催されている。

想像してみよう。自分がもしそのイベントで将棋の駒の代わりをやることになり、甲冑を身にまとった右香を任されたときのことを。そして対局が進む中、ほかの駒(人間)は縦横無尽にどんどん動いていく中、右香は動かない。そのとき思うだろう。何のために甲冑を身にまとってこの場(1九)にいるのだろう、と。おれも動きたい、と。そして全く動かないまま、谷底に落とされる気持ちになる事件が起こるのだ。そう、これまで全く動かず、ひそかに「心の友」と思っていた左香が動くのだ。9九から9八へ。対局全体からみたら小さな一歩だが、左香にとっては大きな前進である。右香は絶望する。もう「心の友」はいない。

本当の孤独とは集団の中で感じるものである。

 

さて前置きが長くなったが、将棋ウォーズ1級から一向に昇段しないため、食べ歩きでもして気を紛らわせていくしかない。基本一人で食べ歩くため「孤独のグルメ」なわけだが、漫画そのままのタイトルではどうかと思うので、「香独(こうどく)のグルメ」と名付けた。

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将棋は「日本の文化を指す」のだ、という考えで学んでいこう

日本和装の、着物の着付け教室のCMが放映されている。女優の米倉涼子さんが出演している。着物姿の米倉さんが、教室で一緒の女性から「着付けって、何回通えばいいの?5回とか?」と聞かれ、「5回じゃ無理。日本の文化を着るのよ。5回じゃ着物は着られないわ」と答える。

そのCMをみて、着付けできるようになるためには5回とか6回とか回数の問題じゃないだろ~とか思いながら、わが将棋の取り組みを振り返ってみると、初段になるためには定跡をいくつ覚えれば、詰将棋を何問解けば、と考えている自分がいる。これでは、着付け教室に何回通えばいいですか、という教室の女性と一緒の考え方じゃないか。将棋も「日本の文化を指す」のだ。そういう考えで学んでいきたい。

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写真は、マニラのホテルに滞在したとき、ホテルの庭にあった大きなチェスボードで、対局する(あるいはチェスの棋譜ならべをする)兄妹とそれを椅子に座って眺める父親(師匠?)。いい風景だった。

 

日本の椿山荘あたりの庭園にも、こんな感じの将棋盤ゾーンがあればいいのになぁ。椿山荘にはなかなか行ける機会もないのだが、、、。

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【定跡】横歩取りを学ぶ(△3三角型)

飛車の横歩取りに対して、後手の最有力手は△3三角である。この形をみていこう。

ここで先手の対応としては、▲3六飛車と引くのか、青野流を目指して▲5八玉とするのか、2パターンがある。

パターン1: ▲3六飛

ここで先手の自然な手は、▲3六飛とひく一手である。▲3六飛のあとは△8四飛▲2六飛△2二銀▲8七歩からの△5二玉の流れが自然である。

この場面で先手は▲5八玉、▲6八玉、▲7七角の3つの手が有力だ。ここでそれぞれの定跡を学ぶのも勉強になるのだが、あまりパターンを増やしても覚えきれない。というわけで自分としては▲5八玉の手を学ぼうと思う。

玉が真ん中でバランスも素敵だ。その後、△7二銀▲3八金と進む。

とりあえずここまでを覚えよう。ただ、後手が△7二銀(→▲3八金)と進めずにいきなり飛車交換を挑んでくる場合もあるようで、これだから定跡というものは困ったものである。

 

パターン2: ▲5八玉

▲5八玉として青野流を目指す形だ。

 

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【定跡】横歩取りを学ぶ

将棋ウォーズの戦術力が低い私は、先手のときに▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩と来たときの戦術が定まっていない。

こうやられたときの戦術を固めるのが今回のテーマである。おそらく▲2五歩とついて△8五歩▲7八金△3二金という形で横歩取りに持っていくのが良いのだろう。そして▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛となった後、おなじみの▲3四飛としたものが以下の図、ザ・横歩取りである。

 

飛車の居場所である2筋から3筋に移動、どうも落ち着かない飛車の位置である。田舎から出てきた飛車が銀座中央通り(2筋)を慣れない足取りで歩いていたのだが、何かの拍子にブランド店が居並ぶみゆき通り(3筋)に迷い込んでしまったような感じだ。田舎飛車のピンチ!

ここから後手はいくつかの対応がある。

その1: △3三角

いくつかの定跡書をみると、いちばん後手にとって良い形は△3三角であるようだ。

 

ブランド店が居並ぶみゆき通り(3筋)に迷い込んだ飛車に対して、どこぞの画廊からキレイ系のお姉さん角行が出てきて「絵を見ていきませんか」と対面で声を掛けられる図である。田舎飛車、絵を売られてしまうピンチ! いったん引くのか、キレイ系角行と対面したまま会話を続けるのか。

この△3三角の形を主に研究していこう。

 

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その2: △3三桂

おいおい勉強していこう。

  

その3: △4一玉

おいおい勉強していこう。

 

 

2019年になった

2019年になった。

2016年秋に立てた目標では、2018年末には将棋ウォーズでアマ三段になっているはずだったが、未だ1級のままである。2017年の11月には初段に上がった。ここまでは良かったのだが、2018年の夏に1級に降級になってしまったのがイタかった。それからも調子は落ち続け、2019年元日時点で1級達成率45.4%(2926勝4021敗 勝率 .421)という落ちも落ちたりという成績だ。

将棋が弱くなっている感覚はないのだが、現実に将棋ウォーズの成績が落ちている。原因はわかっている。将棋ウォーズをやりっぱなしで、復習・反省をしないからだ。2019年は将棋ウォーズで対局したら必ず復習するようにしよう。あとはリアル大会にも足を運びたい。2018年には3勝賞をゲットした平塚七夕、朝日アマ予選、まぐろ将棋の三大会には何とか出場したいものだ。

将棋ウォーズは1級のままだが、ともあれ年は明けた。

あけまして、おめでとう。

 

【将棋x旅行】奈良の興福寺にいく(後編)

やってきました、興福寺。日本最古といわれる将棋の駒が出土したお寺である。その興福寺の伽藍のなかでまず向かったのが中金堂。和銅3年(710年)、平城遷都と同時に創建された、まさに遷都の象徴と言えるお堂だ。江戸時代の1717年に火災で焼失、そして今回、およそ300年ぶりに再建された。

さて中金堂のなかは撮影禁止ということだったので、諸尊の撮影はできなかったのだが、釈迦如来、薬王菩薩、薬上菩薩、吉祥天、大黒天と、四天王の多聞天持国天広目天増長天と9つの諸尊が並ぶ。9つ、といえば将棋の行列の数ではないか(たぶん関係ないが)。

中金堂を満喫したのち、五重塔を眺めながら国宝館に向かい、阿修羅像や千手観音像を鑑賞した。

さらにこの日、興福寺から奈良国立博物館に向かい、正倉院展を堪能したのだった。

 

奈良はすごい。

 

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羽生竜王、通算タイトル100期なるか

竜王戦最終局。今日明日の対局で羽生竜王が通算タイトル100期を目指す。羽生竜王と広瀬八段が決戦。勝てば通算タイトル100期、負ければ無冠。平成最後の大一番。仕事でなければずっと観戦していたいところだ。

そういえば、八王子将棋クラブが年内に閉所するとのこと。八王子将棋クラブは、言わずと知れた、羽生竜王を育んだ将棋クラブ。寂しい限りだが、羽生竜王も今回の竜王戦に期するものがあるのではないかと思う。

さて、竜王戦は優勝すると賞金は4320万円らしい。すごい。私は青空将棋大会の3勝賞の商品券1000円というのがこれまでの最高賞金。

 

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