歩ぞろいの手駒たち

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【将棋x映画】映画『聖の青春』が公開1週間前になった

映画『聖の青春』の公開がいよいよ1週間後に迫った。


弱冠29歳の若さで亡くなった実在の天才棋士村山聖[さとし](1969~1998)――。難病と闘いながら将棋に全てを懸けた壮絶な生きざまを描く、感動のノンフィクション小説が待望の映画化。
2000年に発表、各方面から絶賛された『聖の青春』は、専門誌「将棋世界」編集長時代に生前の村山聖と交流のあった作家・大崎善生の渾身のデビュー作。100年に1人の天才と言われる羽生善治と「東の羽生、西の村山」と並び称されながら、名人への夢半ばで倒れた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、そして羽生ら今も将棋界で活躍する仲間たちとの友情を通して描く。
(公式サイトより引用)


10月5日に完成披露試写会が丸の内ピカデリー1(有楽町マリオン)で開催され、その抽選に応募したが見事に外れた(当選の連絡がこなかった)。その『聖の青春』の公開がいよいよ1週間後に迫ったのである。ぜひとも初日(11月19日)に見にいきたいところだ。

小説『聖の青春』についていえば、近くの図書館で単行本を何気なく手にとって借りてきたのが最初だった。読んでみてすごく良かったので単行本を図書館に返却したのち、あらためて文庫本を買ってしまったほどだ。図書館で借りた本をすぐにまた買ったことなんてそれまでなかった。

そんなわけで、映画『聖の青春』も期待しているのだが、内容が楽しみなのはもちろん、撮影場所がどこなのかも気になってきた。東京将棋会館、関西将棋会館は外せないとして、村山聖がよくいって焼き魚定食を食べていた更科食堂(大阪・福島駅近く)も登場するのだろうか。映画をみたらロケ地巡りでもしてみたい。村山聖だけに、まさに聖地巡礼と言えるだろう。

手元にある文庫本『聖の青春』で地名や建物名などをチェックながら、ロケ地候補を探してみた。(注:わたし決して暇人ではありません)

第一章 夢の隣に
 広島大学附属病院
 広島大学理学部物理学科(父の出身校)
 広島県安芸郡府中町
 茶臼山
 広島市民病院
 府中町立府中小学校
 国立原療養学校
 東京八王子
 中島公園(広島)
 広島将棋センター
 東京将棋会館
 広島そごう
 府中町立府中中学校
 西日暮里将棋センター
 関西将棋会館

第二章 心の情景
 伊予三島(師匠の生誕地)
 伊丹(師匠の就職した場所)
 住友病院
 市山ハイツ
 大淀中学
 関西将棋会館
 東京将棋会館
 府中中学
 広島将棋センター
 大淀ハイツ
 前田アパート
 浦江公園


第三章 彼の見ている海
 新宿御苑
 更科食堂
 関西将棋会館
 大淀ハイツ
 上福島北公園
 シンフォニーホール
 前田アパート
 福島食堂
 東京将棋会館
 鳩森神社
 三谷工業
 函館
 住友病院
 東京グランドホテル
 伊豆
 千歳
 札幌
 白馬(千駄ヶ谷の喫茶店)
 大阪城公園
 阪急東通商店街
 伊東市
 三重県
 山口県大観荘

第四章 夢の隣に
 関西将棋会館
 東京将棋会館
 住友病院
 前田アパート
 大淀ハイツ
 宝塚市清荒神
 神戸ポートアイランド
 伊勢丹 洋服売り場


第五章 魂の棋譜
 東京将棋会館
 広島大学附属病院
 関西将棋会館
 プラザホテル
 広島市民病院
 千駄ヶ谷の鳩森神社の五差路
 鳩森神社
 前田アパート
 浦江公園
 中国電力ホール
 福島食堂
 広島将棋センター
 吉野家
 シェフの店
 紀伊国屋書店


当然といえば当然だが、将棋に関連する場所がリストアップされた。いくつもの病院が登場するところが切ない。このうちのいくつが撮影場所になるのだろうか。更科食堂、福島食堂は、たとえロケ地にならなくても一度訪れてみたいお店だ。

もし自分が病気でなければ、そう考えることは村山には何の意味もなかった。病気を抱えながら生きる自分が自分自身であり、それは切り離して考えることはできない。病気が自分の将棋を強くし、ある意味では自分の人生を豊かなものにしているのだと考えた。 --- 小説『聖の青春』より