歩ぞろいの手駒たち

手持ちの資源で日々やっていく。将棋ウォーズは初段。目指せアマ二段!

【定跡x三間飛車】石田流を学んでみることにした

三間飛車をマスターするといっても、三間飛車のバリエーションはいろいろある。まずは、三間飛車のなかでも石田流について勉強してみることにした。互いに角道を開けた後、3手目「▲7五歩」とするのが石田流への第一歩のようだ。

1手目 ▲7六歩
2手目 △3四歩
3手目 ▲7五歩

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Shogipic

これまで居飛車しか指したことがなく飛車先の歩を地味に前に進めていた身にとって、この▲7五歩というのは、小学生のときに人の家の庭を横切って下校するような、ドキドキ感をともなった新鮮味とほんの少しの背徳感がある。

ここで居飛車側(後手側)には主に2通りの指し方があるようだ(実際にはもっとたくさんある)。

  • △8四歩
  • △8八角

△8四歩は言ってみれば、下校時に人の家の庭を横切ったらその家の軒下を棲み処とする子猫がちょっこり出てきたようなイメージだろう。
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一方の△8八角成は、その家の人に「人の家で何してるんだ、おみゃー(お前)」と怒鳴られるようなイメージかもしれない。
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まずは4手目「△8四歩」とされた場合をみていこう。さらに5手目に先手が満を持して「7二飛」と振り、後手が「8五歩」とした場合を考える。

1手目 ▲7六歩
2手目 △3四歩
3手目 ▲7五歩
4手目 △8四歩
5手目 ▲7二飛
6手目 △8五歩

何も知らない子猫(歩)が庭(8五)に出てきて、見知らぬ小学生(7五歩)に体をスリスリ寄せながらすれ違うイメージだ。
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さあ、ここで先手の作戦は主に3通りある。

  • ▲7四歩
  • ▲7六飛
  • ▲4八玉

まずは一番激しい展開になりそうな、▲7四歩が面白そうだ。

7手目 ▲7四歩

▲7四歩は、おそれを知らぬ小学生が、人の家の庭に入るだけでなく人の家の縁側まで来てしまったイメージだ。
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ここで後手の対応は2つに分かれる(実際にはもっとバリエーションがある)。

  • △7四同歩
  • △6二銀
8手目 △7四同歩

を見ていく。人の家の縁側まで来た小学生が家のひとにつかまってしまったイメージだ。

△7四同歩とくれば、先手はその歩を飛車で取る。

9手目 ▲7四同飛

小学生の弟を救いに高校生のお兄さん(飛車)が人の家にやってきたイメージだ(そろそろこの例えがつらくなってきた…)。

そうくれば後手は△7三歩と守るだろう。

10手目 △7三歩

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さあ、飛車は戻ったほうが良さそうだが、戻るとしたらどこがいいのか(次回へつづく)。

ふう、やはり定跡を覚えるのは場合分け(枝分かれ)が多くて大変だ(ブログに書き留めるのもそれなりに大変だということが今回分かった)。まあそれが将棋の面白さ、深さということで少しずつ続けていきたい。