定跡の勉強がはかどらない理由
将棋ウォーズの戦術力が1.8~2.0でずっと低空飛行している。定跡の勉強をすればきっと戦術力がアップするのではないかと思い、定跡の勉強をしようとするのだが、はかどった試しがない。2015年には次のようにこのブログに書いていた。
もっと強くなりたい。そのためには定跡の勉強は欠かせないだろう。本を読んでいてもつい読み飛ばしたり、途中で読むのをあきらめたりしてしまうので、ブログに書き綴りながら、将棋の、特に序盤戦の勉強をしていきたい。
この4年間、忙しいときもあったのだが、暇なときもあったので、時間がないわけでもなかった。なぜ定跡の勉強ができてこなかったのか、考えてみた。そうしたら自分の心理が見えてきたのである。
どのような心理か。結論から言うと、定跡を本気で学んでもまだ将棋ウォーズ初段(の達成率一桁)だったらどうしよう、という心理である。そのような心理、心配、怖さが、定跡の勉強から自分を遠ざけてきていると思い当たった。
定跡を本気で勉強しさえしなければ、自分には将棋の才能があるのだ、という感覚は保たれる。才能と書いて噴き出してしまいそうになったが…才能という言葉はあまりに重いので、将棋の実力と言い換えよう。定跡を本気で勉強しさえしなければ、自分には将棋の実力があるのだ、という感覚は保たれる。逆に、定跡を本気で勉強しても将棋ウォーズ初段(の達成率一桁)のままだったら、自分に将棋の実力がないことを認めざるを得ない。そう、私は「まだまだ本気じゃない、定跡の勉強もちゃんとしていないし」とか「全力を出していないから、将棋ウォーズ初段(の達成率一桁)のままなんだ。全力を出していれば今ごろ三段のはず」と言い訳しながら、時を過ごしてしまったのではないか。将棋ウォーズの達成率を1%上げる努力ではなく、自らが1%も傷つかないようにすることに専心してしまっては、将棋ウォーズ二段への道は果てしなく遠い。