ゴールデンウィークが終わった。ゴキゲン中飛車の定跡学習はほんのわずかしかできなかった。
世の中はステイホーム一色で、わたしも基本的に巣ごもり生活を余儀なくされていた。近所のスーパーに2回ほど行っただけだった。ゴールデンウィークが始まったとき、テレビの情報番組では「このゴールデンウィークは我慢ウィーク(GW)にしましょう」ともっともらしく諭していたが、わたしは「我慢ウィークじゃなくてゴキゲン中飛車ウィーク(GW)にしてやるぜ」とよくわからないレジスタンスのように思っていた。
ただ、巣ごもり生活の心の友である、将棋ウォーズをこれでもかとやり続けてしまい(現時点で4420勝5980敗)、あっという間に最終日の5月6日になった。
まあさすがにそれはどうよ、と思い直して最終日の晩ごはんを食べたあとにゴキゲン中飛車の定跡をお勉強。久しぶりに将棋の駒に触れた。
そして、新型コロナウィルスが蔓延していてステイホームを強いられているときでも、いやそういうときだからこそ、将棋の駒の手触り感や駒音が、なぜか心を落ち着かせてくれたのだった。