歩ぞろいの手駒たち

手持ちの資源で日々やっていく。将棋ウォーズは初段。目指せアマ二段!

【将棋x旅行】神戸に一泊旅行、神戸将棋センターには寄れず

将棋ウォーズは1級(達成率10%台)のまま停滞しているということもあり、パートナーが友人に会うにいくのに便乗して、神戸に一泊旅行してきた。

f:id:kurakuen:20170417093933j:plain

異人館や神戸市街を散策したのだが、日々将棋のこと考えていると街を歩いていても無意識に将棋センサーが働き、数ある看板から「将棋」と書いてあるものを選び出す能力を発揮できる。

f:id:kurakuen:20170417094406j:plain

神戸将棋センターと書いてあった。

f:id:kurakuen:20170417094744j:plain

2時間制だと少し安くなりそうだったので、半分冗談(半分本気)でパートナーに2時間だけ対局してきて良いか(その間お茶でも飲んでいれば)と打診したところ、即時却下された(わざわざ旅先で将棋やることないんじゃない?とパートナーの顔に書いてあった)。いえいえ、将棋はただのゲームじゃなく日本を代表する文化で、美しい棋譜は芸術の域に達しているんだよと諭そうとしたが、アウェイの地で将棋でもめるとホームに帰ってからも尾をひきそうなので、ここは素直に従うことにした。

中華街である南京町は活気にあふれていて、中央の広場では人々が座ってビール片手に餃子や小籠包を口にしている。あぁこんなところで青空将棋ができたらいいなぁとまだ将棋から頭が離れないまま、天気も良いということで神戸三宮から阪急電車に乗って西宮の夙川(しゅくがわ。駅名であり、実際に夙川という川が流れている)というところにいった。

関西では有名らしいのだが、この夙川沿いは桜の名所だ。この日は花見のピークは過ぎていたが、花見には十分な桜が咲いていた。夙川駅構内にある成城石井でビールと小籠包を買って夙川の遊歩道に繰り出した。

f:id:kurakuen:20170417101216j:plain

ひさびさに将棋ウォーズのことも三間飛車の定跡のことも忘れ、桜の美しさを堪能したのだった。さあ東京に帰ったら将棋ウォーズだ(笑)。

 

kurakuen.hatenablog.com

【将棋x大会】第75期将棋名人戦始まる、こちらは第37回神奈川アマ王座戦に参戦

4月6日、第75期将棋名人戦がはじまった。第1局はホテル椿山荘にて。翌7日、挑戦者の稲葉陽八段が佐藤天彦名人に横歩取りの戦いを制して勝った。羽生さんがいない名人戦は寂しい気もしたが、20代同士の対局というのは新鮮だ。第2局以降も注目したい。

 

さてこちらは、4月2日(日)に将棋大会(第37回神奈川アマ王座戦)に参加してきた。大会の場所はホテル椿山荘、というのは嘘で、横浜にある関内ホールの地下の一室(青少年育成センター)である。日本庭園は見えない。

f:id:kurakuen:20170408113604j:plain

参加クラスはA(県代表レベル)、B(有段者)、C(級位者)の3クラス。優勝者、準優勝者には賞状ほか4位まで賞品、A級の優勝者は今年9月に開催される「全国アマチュア将棋名人戦」に県代表として出場できる。将来の県代表レベルではあるが慎み深いわたしはC(級位者)クラスに出場。対局時間は、持ち時間15分、秒読み30秒。予選3戦2勝すれば決勝トーナメント進出、予選2敗した時点で失格である。

昨年12月の三浦まぐろ将棋大会の2連敗(はやく終わりすぎたので三浦海岸の浜辺に出てしばらく黄昏ていた)が記憶に新しいが、この3大会ぐらいは2連敗が続いているので、まずは1勝を狙う。

第1局、小学生高学年男子。礼儀正しく好感が持てる少年だ。戦型はわたしの居飛車に対して少年は向かい飛車。向かい飛車は定跡を知らないのでその場の考えで手を進めることになったが、角銀交換の駒損を代償に相手陣地に竜をつくって、と金で攻めた。勝利!! 素直にうれしい。

第2局、50歳ぐらいに見えて実は40歳ぐらい(真偽未確認)のおじさん。将棋しているおじさんにはなぜかこのパターンが多い。勝てば決勝トーナメント進出。戦型は相居飛車で矢倉棒銀模様。相手に飛金両取を角で決められてしまい、敗北。

第3局、小学生3年生ぐらい男子。1勝1敗同士の対戦。勝ったほうが決勝トーナメント進出。また相飛車の戦いだったが、いいところなく負けてしまった。決勝トーナメント進出ならず。無念。

そんなわけで結果は1勝2敗。久しぶりに1勝できて嬉しかったのと、あと少しで決勝トーナメント進出だったのにという悔しさとが入り混じった気持ちだ。

大会会場近くの大戸屋(横浜馬車道店)で、鶏と野菜の黒酢あん定食を食べて(と生ビールを飲んで)帰途についた。

また次の大会もがんばろう。

 

 

 

【将棋ウォーズ】2017年3月までに初段になれず、あらためて目標を決める

ひさしぶりにパソコンで将棋ウォーズをやろう(スマホでは毎日やっている)とおもったらできなくなっていた。なぜだろうとおもって将棋ウォーズ運営事務局のサイトをみたところ以下のようなお知らせ(3/8)があった。

PC版FireFoxブラウザ動作非対応のお知らせ
いつもご利用ありがとうございます。
 将棋ウォーズ運営事務局です。
PC版将棋ウォーズにおきまして、FireFoxのブラウザでNPAPI非対応となったため、動作非対応となりました。
 今後、Windowsから将棋ウォーズをご利用される場合には、 Internet Explorerのブラウザから、Macの場合Safariのブラウザからご利用いただきますようお願いいたします。
この度はご利用の皆様にはご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
 今後とも将棋ウォーズをよろしくお願いいたします。

いつもFireFoxを使っている身としては残念である。Google Chromeも同様のようだ。NPAPI非対応だからということらしい。Internet Explorerのブラウザからはできた。

 

さて将棋ウォーズである。今年初めにたてた目標、すなわち3月末までに初段、12月末までに二段、この目標が早くも崩れ去った。3月末までに初段になれなかったのである。それどころか1級の達成率も10~20%を推移している有様だ。というわけであらためて目標を立てた。

  1. ゴールデンウィーク空けるまでに初段
  2. 年末までに二段

にしよう。

そして、今まで同様に、漫然と将棋ウォーズしているだけでは今までと同じ結果しかでないことは分かっている。何か対策をしなければ。負けたときの負け方を考えてみる。

  • 詰まされて負け
  • 投了して負け
  • 時間切れで負け
  • 接続切れで負け
  • 寝落ちで負け

寝落ちで負け。ネットゲームなどをやっているひとは分かるだろうが、ゲーム中に寝てしまって負けることだ。まずはこれをやめよう。ベッドで横になりながらの対局をやめよう。相手にも失礼だし、自分にも失礼だし、何より将棋に失礼だ。

時間切れで負け。正確に数えていないがこれが意外と多い。とにかく早く指すことを心がけよう。悪手で負けてもかまわない、時間切れでまけないようにする。

 

ゴールデンウィークが終わるまで、つまり5月7日(日)24時までに初段になるぞ。

 

【将棋x猫】生後6か月の子猫が将棋番組に夢中

我が家には、生後6か月の子猫がいて、わたしが将棋の本を読もうものなら寄ってきて邪魔をし、将棋盤に駒を並べようものなら手(前足)で駒の並びをぐちゃぐちゃにする。わたしが将棋ウォーズで初段になれず未だに1級に留まっているのは、この飼い猫のせいではないかと密かに思っている(ほんとは100%自分の実力だが)。

その子猫、わたしが先日テレビでNHK将棋トーナメントを見ていたところ、テレビが置いてある台にちょこんと座って、何やら真剣にテレビ番組に見入った。先手玉をじっとにらんでいる。

f:id:kurakuen:20170326101451g:plain

 矢倉のように左側ではなく美濃囲いのように右側ではなく、先手玉が真ん中にいるのが気になっているのか。わたしも最初にそのような位置に玉を持ってこられたときは少し驚いたぞ、子猫よ。

そして早くも投了、負けましたの図。

f:id:kurakuen:20170326101735g:plain

もしかしてわが子猫は人工知能(AI)よりも先が読めるのか。そんなわけはなく、子猫はテレビ画面の中で動くものが大好きなのだが、あまりに駒が動かないものだから飽きてしまったからだろう。この後、棋士が素早く動かす扇子に興味津々、夢中になった子猫だった。

 

【将棋x映画】 『3月のライオン』公開初日に観てきた

将棋の定跡の勉強ばかりしていて息がつまるのも良くないので、映画 『3月のライオン』を公開初日に観てきた。向かったのは川崎駅。川崎駅付近で『3月のライオン』が上映されている映画館は3つ。

このなかで、行ったことのない映画館「チネチッタ川崎」をチョイス。ザ・川崎という感じの東口方面の商店街を抜けると、ヨーロッパ風の一角があり「ラ チッタデッラ」と舌をかみそうな建物のなかに「チネチッタ川崎」がある。12スクリーンを備えるシネマコンプレックスだ。同時に上映している映画が多いため、部屋の場所を間違えないように注意。間違って『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』の上映部屋に入ってはいけない(それはそれで楽しめそうだが)。ということでやってきました『3月のライオン』。

f:id:kurakuen:20170319122206g:plain

 

最初のほうのシーンでは、八丁堀駅千駄ヶ谷駅、東京将棋会館などが出てきて、ロケ地を確認しながら見ていたのだが、だんだんストーリーに入っていってしまい、ロケ地がどこだとかは意識しなくなってしまった(まあそれがあるべき映画鑑賞なのだが)。というわけで、エンドロールの「協力」に出てくる組織や場所を目で追っていたところ、

があった。この神社でおそらく、初詣のシーン(桐山零が殴られてしまうシーン)が撮影されたのだろう。いつか訪れてみたい。ロケ地巡り情報としての収穫はこれだけだった…。

映画の内容はというと、漫画『3月のライオン』をほぼ読んでいる私にとっては、この前編はおおよそ想定内のストーリーだった。ただ、名人が椿山荘?の対局場から去っていくシーンをバックにした、桐山零のセリフ(ナレーション)にはぐっとくるものがあった。

ぜひ後編も観に行きたい。4月22日の公開初日を狙っている。

 

【将棋 x 映画】『3月のライオン』公開6日前、ロケ地巡りの予習

映画『3月のライオン』が公開6日前になった。前編が3月18日、後編が4月22日公開だ。

17歳の将棋のプロ棋士・桐山零と、彼をめぐる人々の終わりなき冒険の物語

原作は羽海野チカの漫画「3月のライオン」だ。ロケ地巡りの予習をするため、本屋で第1巻を買ってきてしまった(少年漫画っぽくないので買うときに少し恥ずかしい)。第2巻以降はAmazon Kindleで徐々に購入中。将棋に関することであれば、定跡書であれ漫画であれチョコレートであれ、お金に糸目をつけずに(というほど大げさなものではないが)購入するようにしている。微々たるものではあるが将棋という文化を応援したい気持ちからである。

f:id:kurakuen:20170312075712g:plain

と言いながら表紙をみてみると、お、これはきっと隅田川にかかる中央大橋だ。ロケ地巡りの1つは決まったも同然。中央大橋は、東京駅の八重洲口から道をまっすぐ進んで日本橋、京橋、八丁堀、新川を通り過ぎれば着くので、散歩がてら東京駅から歩いていくのもいいかもしれない。

漫画1巻の内容から、ロケ地に選ばれそうなところをみてみよう。

のほか

これはもう確実である。あとは、

  • 佃小橋

もロケに使われそうだ。「川本あかりさんち」「三日月堂」のモデルになった場所がありそうだが、漫画だけではわからない。

 

さて、映画『3月のライオン』公式サイトを引用して、前編のストーリーを予習しておこう。

春のある日、東京の将棋会館で、17歳のプロ棋士・桐山零(神木隆之介)は、義理の父で師匠の幸田柾近(豊川悦司)との対局に勝利する。9歳の時に交通事故で両親と妹を失った零を内弟子として引き取ったのが、父の友人の幸田だった。

零は幸田家を出て、下町のアパートで一人暮らしを始めていた。1年遅れで再編入した高校では、会話を交わすのは担任の林田先生(高橋一生)だけだ。中学生でプロ棋士としてデビューした零は、史上5人目の天才ともてはやされているが、家も家族も友達もなかった。

ある時、具合が悪くなって道に倒れていた見ず知らずの零を、近隣の町に住む川本あかり(倉科カナ)が自宅へ連れて帰り介抱してくれる。その日から、長女のあかり、次女のひなた(清原果耶)、末っ子のモモ(新津ちせ)の3姉妹、すぐ側で和菓子屋〈三日月堂〉を営む祖父の相米二(前田吟)と零との温かな交流が始まる。

冬を迎えたある夜、零の部屋の前で義姉の香子(有村架純)が待っていた。妻のいるプロ棋士の後藤正宗(伊藤英明)と微妙な関係を続けている香子は、かつて弟の歩と共にプロ棋士を目指していた。二人が零に勝てなくなった時、幸田は自分の子供たちにプロへの道を諦めさせる。荒れる香子を見て零は家を出たのだが、香子も父親を避けて家をあけるようになっていた。

新年を川本家で迎える零。楽しいお正月は、皆で初もうでに出かけた神社で、後藤と香子に出くわしたことで一変する。零は香子から、もし自分が獅子王戦トーナメントで後藤に勝ったら、家に戻るという約束を強引に取り付ける。

獅子王戦─それは、将棋界の最高峰を決めるビッグタイトルの一つ。タイトル保持者の宗谷冬司(加瀬亮)と闘う挑戦者をトーナメントで決めるのだ。零が後藤に当たるには、島田開(佐々木蔵之介)を倒さなければならない。さらに幼い頃からのライバル、二海堂晴信(染谷将太)が「新人王になる」と宣戦布告した、新人戦トーナメントも待ち受けていた──。

初日の18日(土)に時間をつくって観に行きたい。

【将棋 x 小説】 村上春樹『騎士団長殺し』を読み始めた

将棋の定跡を勉強しすぎても頭が固くなると思って、たまに小説を読んでいる。今回読み始めたのはいま話題の、村上春樹の『騎士団長殺し(第一部 顕れるイデア編)』である。まだ数章しか読んでいないのだが、正直言って面白い(細かな謎がちりばめられていて、面白くなりそうな雰囲気が溢れている)。

この小説は、メタファーが多く村上春樹作品の集大成、というような評判を聞いたので、小説を読む前に自分で賭けをしてみた。それはどういう賭けかというと、この小説のなかに将棋に関する喩えが出てくるかどうかというものだ(=暇人と書いてそのまま「ひまじん」と読む)。その結果はというと、物語の数章を読んだだけで将棋に関する喩えが出てきたのだ(賭けに勝利! ごほうびは特にない)。ネタバレにならないようにその部分を引用してみる。

原因のない結果はない。卵を割らないオムレツがないのと同じように。将棋倒しのように、一枚の駒(原因)が隣にある駒(原因)をまず最初にことんと倒し、それがまた隣の駒(原因)をことんと倒す。それが連鎖的に延々と続いていくうちに、何がそもそもの原因だったかなんて、だいたいわからなくなってしまう。あるいはどうでもよくなってしまう。あるいは人がとくに知りたがらないものになってしまう。そして「結局のところ、たくさんの駒がそこでばたばたと倒れました」というところで話が閉じられてしまう。これから語る私の話も、ひょっとしたらそれと似たような道を歩むことになるかもしれない。

 うーん、さすが村上春樹先生、将棋倒しを喩えにもってきた。日曜日の昼下がり、このままこの物語『騎士団長殺し』を読み進めていこう。将棋の定跡の勉強は後回しだな、、まさに『棋譜勉強ごろし』な小説だ(=冴えないシャレ)。